ヨロヨロ旅行記 中国5都市周遊 8日間の旅 2009年3月15日(日)〜3月22日(日)

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●1日目 3月15日(日)  関空→杭州→紹興

6時00分起床 大阪の家を一人で奇跡的な早起きをして、静かな町をガラガラと旅行バッグを引っ張って駅に向かう。6時44分の電車に乗り、関空には7時56分に着いた。集合時間には丁度良い時間だ(エヘン!)

今回の旅は、昨年「元陽の棚田」の旅で、一緒だった、高見さんに「安いので行かないか?」と誘われたのがきっかけで申し込んだが、パンフレツトが届き、サラッと目を通しただけで興味が無くなり、どの辺りに行くのか地図も見ずに出かけたが、果たして私の予想は的中してしまった。

さて、旅の始まりは順調で、高見さんと二人早々にチェックを受け、「何人ぐらい来るのかな?」何て話しながら、出発ロビーで延々と待ち続ける。


我々が乗ったのは、この機の横の
「トンボ」のように小さなやつだった

NH 951便の飛行機はと言うと、まるでトンボのように小さく(最近は小さくなっているらしい)たより無さげにみえたが、中国の飛行機ではなく、ANNの飛行機なので、少しは安心出来た。

フライトは快適で、新幹線ほども揺れず、座席が羽の上だったので、工場の大型換気扇並みの音が絶えず聞こえる3時間の空の旅だった。

乗客は殆どが日本人で80%の人で座席はうまり、採算的には赤字にならずANNに成り代わり御礼申し上げる次第です?


「機内食」美味いもんの食い納めか?

機内食は「カニめしとソバ」で、実に美味い(私の味覚はあまり当てにはできないが・・・)

ギックリ腰の私には3時間が限界で、「しんどいな」と思い出した頃、杭州の空港に無事(無事でなかったら旅行記は書けないがね(^_^)v)着いた。

--杭州--  杭州の天気は晴れで、暑い!

太陽は出てる筈なのに、空が見えない!それが中国なのだ!

出迎えの現地ガイド「黄(こう)さん」の旗の元に集まった人数は驚きの41名(この時まで、どの人が同じツアーの人なのか分からない)

ほとんどがご夫婦で、バスの座席に二人並んで座ってくれたので、私と高見さんは座席を占領でき、ゆっくり座ることが出来た(最後までこのスタイルが続き、二人で座った人たちには気の毒だった)

バスのドライバーは「陶(とう)さん」最後の日まで運転は実に荒っぽく、スリル満点に楽しませてくれた。バスの中は冷房が壊れていてサウナのように暑い!こんなバスで紹興に移動。

--紹興--


魯迅(ロジン)故居前にて「疲れのまだ無いシゲ爺」

先ず日本でもお馴染みの「魯迅先生」の生家「魯迅故居」から、旅はスタートした。

「紹興にて証拠写真を撮る」なんてダジャレを言いながら、土産物屋の建ち並ぶ中をぬって、炊事場やら寝室などを見て回ったが、早くも「これ本物?と首をかしげる」真新しい家具があったりして、意地悪根性で見て回る旅になりそうだ。


杭州 町の「果物屋」と「輪タク」

杭州 町の「日用品店」

杭州 八字橋界隈

老街(200年前の町並み)の散策と八字橋(800年前)を見学!

一歩町を離れると、農家の4階、5階建てのマンションのようなキンキラの家が建ち並んでいて、今や農家は儲かり過ぎて立て替えラッシュ中!

見た目立派な田舎だが、そこは中国!回りが汚い!


八字橋

八字橋付近で見かけた光景「先祖供養か?」

路上の「活魚店」

紹興酒貯蔵庫の案内人
日本語ベラベラで吉本の芸人並みの面白さ

倉庫で眠る紹興酒(5〜20年 寝かされる)

ガイドと会社のための買い物ツアーはすぐに始まった。先ずは紹興酒の会社へ。

日本語ベラベラの案内人は倉庫でひとしきり皆を笑わせた後、試飲室へ。

5年物と10年物の飲み比べをさせる、そりゃ10年物の方が美味いに決まっている。何人かが旅の初日に荷物を持つはめになった。私は買う筈が無い(昨年は両替えしたお金が、いっぱい余ったので紹興酒や月餅を買って帰ったが、想像以上に不評だった)

夕食の紹興料理は少し塩辛いが、機内食を食べたきりのメンバーにより、アッと言う間に完食です。


1日目のホテル「紹興 暇日酒店」

暇日大酒店(ホテル)は三つ星ながらシャワーがちゃんと出るのでOK!

一日目はこうして暮れたが、これが引き回しの刑の序章だとは誰も気づかなかった。


●2日目 3月16日(月)  紹興→杭州

三つ星ホテルの部屋

ホテルの部屋は新しく広い。

昨年の田舎のホテルは四つ星だったが、もっと汚くシャワーはチョロチョロだったりしていたので、今回のホテルは三つ星ながら来年の万博をねらってのホテルらしいので、ベッドもセミダブルだし(少し固いのが難か?)シャワーも勢い良く出るので、予想外の驚きでした。


ホテルの窓から朝の通勤風景

6時30分-モーニングコール、すぐに朝食に出かけた。

バイキングの種類はけっこうある。しかし、ギョウザやシュウマイは解凍したのを温めて、それが冷めてしまったような感じであり、全体に塩辛いのが難と言えば難か?

味にうとい私の舌で感じた評価は、全体では美味くないと言うのが正直な感想だが、旅行費用を考えると「お客さん、それはご無体な注文でっせ!」と、旅行社から言われそうだ。

そんな旅行社の利益を考え、早速ではありますが、オプションの輪タクに乗って(1500円)の市内散策に出かけた。

この辺りは「東洋のベニス」と言われているらしく、至る所に運河があり、水に映る古い家並みと、新緑の柳が美しい。

輪タクの運転手の度胸には恐ろしいほどで、車の切れ目など待つこと無く、どんどん割り込み、右左折を強引にやってくれるので、ヒヤヒヤしてしまった。車も方向指示器など点けることなく、勝って気ままに走っていて、やはりあちこちで事故は見かけた。輪タクツアーの最後は庶民の市場を見学、その食材に(生きた物が多い)一同!驚いたり、喜んだり!中々観光客にも寛容で、おもしろい社会見学になった。


市場の肉屋の親父さん

上海カニ

スッポン(その場で捌いて客に渡していた)

魚屋の親父さん

伊勢エビ屋の親父さん

輪タクに乗って散策

アイスクリーム

電動バイク(足下にバッテリーがある)

オリンピック記念のお茶(何十万もした)

饅頭でもなくおかずでもなく?この後何回か出て来た

国の政策が30年前に変わり、農家は農地の使用権利を貰い受け、出来た農産物を自由に売り、お金持ちになり、どの農家も新しい家を建てている真っ最中だった。

5階建てなんてのも珍しくなく、4階建ては普通の農家だと言うから、我々は中国の冷凍野菜を安い安いと買っているが(我が家は決して買わない)一番得をしているのは、中国の農家だったりして!

家の構造としては、下の階は使わず、2〜3階が住居で、4階が麻雀やトランプのプレイルームで、その上に突き出た小さな部屋は、仏間らしい。


西湖と雷峰塔

この地域のNO1の観光地「西湖」(現地読みでは、せいこ)らしいが、中途半端な土産物店が立ち並ぶばかりで、ビビっと感じるものがなくて、ただ人がゴチャマンと集まっただけで、その人を見るのが観光の一端ではないかと思ってしまった。


西湖を訪れた修学旅行生

西湖新天地の「金牛出水」

西湖(せいこ)で噴水を見る人

西湖の噴水

夕食は「杭州料理」で、大体が美味しい!ツアーの料金を考えると、驚くべきサービスで「これで良くツアーが組めるね」と皆さんで言い合う。その分ちゃんと割高のオプションやショッピンが随所に組まれていて、そんな心配は無用のようだ。

さてここでも食事を終えバスに乗り込もうとすると、どこから湧いてでたのかグッチやビトンを持った売り子が現れ「どれでも千円!」と、まとわりつく。

ガイドさんによると「C級の偽物なので、すぐ破れるし、おつりもニセ札なので買わないように」なんて、楽しいことを言ってたが「こう言う物」と言いながら立派なニセのビトンを見せていたから、ガイドさん買ったのかな?


●3日目 3月17日(火)  杭州滞在

マクドとは読めない

天気は良く暑い日が続いているが、連日太陽は見えることは無く、「黄砂」と「ばい煙」に空はかすみスッキリした写真を撮ることは出来ない。


こちらは分かるトイレの文字

写真があるから分かる「コカコーラ」

公園でライブを楽しむ人達

イチゴ売りの女性

西湖のレンタサイクル

西湖(現地読みではセイコ)を散策!と言えばカッコ良いが、琵琶湖を大きくしたような湖に所狭しと土産物屋の建物を建て、石碑や銅像を建て、そしてやたら人が多い所?と言う感想である。

元の時代から文人達により「西湖十景」と称された所は、ガイド氏によりすべて連れ回された筈だが、ガイドの声が小さい上に、どんどん早足で過ぎ去るので、ほとんど記憶に無い有様でして・・・

団体行動に慣れない私めは写真を撮ってる間に置き去りにされること数度!いつも問題児のシゲ爺でありました。


西湖新天地のオープンカフェ

頼りないが、たくましい現地ガイドの二人

この国も排気ガスの問題でか?5年前にはエンジンのバイクが禁止され(白バイは走っていた)電動バイクばかりで、バイクのメーカーは無数にあるそうです。3万〜5万円で買えて、買えば免許も要らず、すぐ誰でも乗れるそうで、音も無く近づき突然ケタタマシク!警笛を鳴らすし、歩道を平気で走り回るので危ないこと頻りです。

だからか西湖の回りではレンタサイクルがそこここにあり、若い外人女性が乗って颯爽と走っているのは(男はそうでもない?)なかなか景色を見るより良いものだ。

この日のレストランでの昼食は楽しいものになった。

日本語ベラベラのウエイトレスが、頃合いをみて付きだしで出た「乾燥の梅干し」を持って、格テーブルを回り「体に良いし、安いよ」とセールスが始まった。

初めは7袋千円で始まったが、「大阪のおばちゃんは、そんな値段では承知しない」8袋になり、最後は10袋千円で話がまとまり、まさに飛ぶように売れていた。

私は嫁に「決して食べ物は買って来ないように」と命令されていたので、その光景を楽しく眺めていたが、その心中は「買ってみたい」と言う気持ちがあった。それほどソソラレル嫌みの無い面白い買い物風景でした。


2002年に再建された雷峰塔

南屏晩鐘と雷峰観光(皆さんの評判は至って悪い)をするが、南屏晩鐘(寺にある鐘)を見るには10元(160円)雷峰塔に登るには40元(640円)も要るので、私を含めほとんどの人はすぐバスに帰った。

中国4000年の歴史の中で雷峰塔に至っては2002年に再建されたピカピカの建て物で、短い階段はエスカレーターで、内部はエレベーターで登るそうです。

そしてその塔の展望はと言うと、展望に恵まれ素晴らしいはずだが、連日の黄砂で対岸はかすみ40元は高く感じたようです。


西河坊の入り口付近

胡慶余堂(漢方薬屋)の内部

昔は日本にもあった「のぞきカラクリ」

うっとりする程上手い笛売りのオヤジさん

車窓はら見た労働者のアパート群

元運転手としては外せないトラック

高速道路のサービスエリア

バスを降りて少し休憩

夜、私にとって初体験の「フットマッサージ」に行く、痛いと聞いていたので怖々足を出したが、私の担当の親しみのある顔の若いお嬢さんは、わけの分からない言葉で何か言いながら一生懸命やってくれたが、行く前ガイド氏が言っていた「国家の試験に合格したベテランさんです。」の言葉も空しく若いそのお嬢さんはツボを一度も押さえること無く、一生懸命さだけが伝わった初体験の足マッサージでした。

皆さんもそうだったらしく、誰も二度とガイドの推奨するマッサージには行きませんでした。

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