リタイアからの出発 ヨロヨロ旅行記 沖縄 宮古島

トップページへ   旅行記トップへ 

 2度目の宮古島、、、 前回はレンタカーであわただしく島を一周しただけでしたが、コバルトブルーの海と、真っ白な砂浜の美しさが印象に残っています。

 今回は、友達の展覧会の手伝いがメインで、その友達の借りている家に居候しての、島暮らしの2週間です。観光はあまり出来ませんでしたが、地元の人達や、本土から移住しているような人達との、素敵な出会いがあった旅でした。

2007年11月8日(木) 大阪出発


関空にて

風邪気味です

熱に弱い私にとって36゜4分は高熱でして、夕べは靴下をはき、コタツを入れて寝たら、夜中になって楽になった。

今日の沖縄はキャンセル出来(キャンセル料が高い)ないので根性で風邪をやっつけ!今こうして関空でくつろいでいます。

ヤッホー明日は紺碧の沖縄だぞ〜! 雨かな?


飛行機の窓より関西空港

ANA 1737便 空いてます

明石海峡大橋が見えてます

飛行機は旋回して四国の方に向かいます。


何だかなつかしい那覇空港

快適な空の旅!

ANAの空の旅は飛行機が止まっているのではないか?と思えるほどの快適なものでした。

那覇で乗り換え、間もなく宮古島に出発です。今回は「ヨロヨロ旅」と言っても、ヨロヨロホテルは大阪でお休みで、なんだか物足りない?2度目の沖縄の旅の始まりです!


美しい宮古空港

宮古島のメインストリート
宮古島にて

飛行場には、岡山の島田さんが迎えに来てくれていた。走り出したらすごい雨の歓迎!

借りている家では、すでに夕飯の支度が出来ていて、へちまにゴーヤのチャンプル、ピーナツの豆腐、海藻のこんにゃくのようなもの?怪獣みたいな顔の魚の煮付け、やたら苦い葉っぱ、などなど初めて見て食べる食材が山盛りの夕食でした、今終わって、岡山から来ている同宿のご夫婦を交え、今後の予定とバカ話で花がさいているところです!

2007年11月9日(金)


朝食はいつも外です!

宮古の朝だよ〜!

墨絵画家の島田さんが借りてる家での、朝食風景です。

パッションフルーツ、パパイヤ、島バナナと、山盛りのフルーツはあっという間に5人の胃袋に消えていったが、すべて地元で取れたもので、安くてうまいのは当たり前かな?


庭にはパパイヤ

小さな庭にはパパイヤや、シークワーサーや一度聞いた位で名前を覚えられない果物の木が何本かあり旅人にはパーフェクトな家です。


果物もよく稔るが、小動物も元気!

島田さんが借りてる家


浜辺には珊瑚がいっぱい

雨のドライブ

時々猛烈なスコールがボロボロの軽四を襲う中、市内のあちこちと海を見物!連日こんな天気で、青空は見たことない!と岡山から来ている、ご夫婦がボヤいている。

この辺りの家は皆、コンクリートの立派な家ばかりなので、新興住宅地?なのかと思ったら、何年か前の風速95メートルと言う、ものすごい台風で、このあたりすべての建造物は吹っ飛んだそうで、建て替えたので、美しい家ばかりが立ち並んでいるそうだ。内地では考えられない南の島の厳しい現実を見せつけられました。

太陽が窯

シーサー作りに私を除く4人が挑戦!嫁は田舎のログハウスの表札に取り組んでいる。


ちょっと寂しいな!

思い出にシーサーを付けました

友達ご夫婦のシーサー

逞しいみごとなシーサーです

湧水、あま井(ガー)の入口

洞窟を30メートルほど降りていくと湧水があります。

真っ暗な中、こわごわ、やっと水を汲んできました。

海辺の井(ガー)を覗いています

海辺の湧水、ムイガー


島田さんお気に入りの砂浜

東平安名崎

東平安名崎の砂浜に行って来た。今日は案内人がいるので、地元の人しか行かない砂浜と、城辺町(ぐすくべちょう)の友利(ともり)のあま井(ガー)などに行って来た。

土砂降りと曇り空の繰り返しだったが、夕方からは安定した天気になったので、明日からの遊びが楽しみだ。


大小さまざまな岩が素敵な景色を作っていました


東平安名崎(ひがしへんなざき)

今日は雲が多く海の色もしずんでいる

東平安名崎灯台にて

2007年11月10日(土)

トックリキワタの木

岡山から来ている、もう一組のご夫婦は、今朝から伊良部島にダイビングに出かけた。彼らを港まで送った帰りに、港の朝市で大好きな「カツオのナマブシ」アツアツ出来たてを買って来てくれたので、昼は山盛り食ってやった。

考えてみると、今まで食べたことのない、美味いものを毎日食べているみたいだ。今朝のパパイヤもでっかくて完熟で美味かったな〜!

写真は水道局の駐車場にある、この島最大の「トックリキワタ」の木、濃いピンク実に南国的な美しい花が咲いてます。ぷっくり膨らんだ幹から、枕などのパンヤの代わりに使える、綿のようなものが取れるそうです



地元芸能大会

エイサーから民謡、踊りに声楽、そして圧巻は獅子舞と地元の老若男女が演じる発表会を観てきた。

古い言い方だが、ヒッピーの若者の一団がいたりで、多彩な沖縄を満喫してきた。





2007年11月11日(日)


サトウキビ畑

暇な日曜日

山のない、宮古島は風と常に闘い続けなければならないようだ、先に超でっかい台風の話しを書いたが、風は一年中吹いているそうだ。だから天気が良い今も部屋は風が吹き抜けている。それでも寒いと言うほどでなく、半袖のTシャツで快適に過ごせるから、老後は沖縄で!と言うのも分かる気がする。

新進気鋭のお百姓さんは、ビニールハウスで「マンゴーやパパイヤ」など、お金になる作物を作り出したが、台風の度にビニールを切って風を逃がす作業をして、過ぎ去れば又新しいビニールを張り巡らします。それが出来ないお百姓さんは、唯一出来る昔ながらのサトウキビを植えている。収穫まで一年半も掛かり反あたり2万円程度の収入しか無く、とても産業とは呼べないのでは無いだろうか。

この島のもう一つの不幸は、山がないために川もない、平坦な島は常に潮風にさらされ、家も車も痛みが早いこと。それに何百年か前の津波は、高さが50メートル以上あり、島を波が通り過ぎ、島の住民の二千人以上の内、ほぼ全員が亡くなったそうだ。


近所の樹屋さん見学

めずらしい馬のくつわ

芸能づくし!

今日は朝から、島田さんの展覧会の、こまごました買い物と、展示物の点検、そして町で待望の「ソウキソバ」を食べて、夜はマティダ市民劇場での12回宮古民謡の夕べ、を伊良部島から帰ったご夫婦を交え、総勢5人で楽しむ!

宮古の人々の芸能に対する深さが身にしみる2日間だった。

2007年11月12日(月)

本日の朝食

今朝は、庭で採れたパパイヤとリンゴ、パンとコーヒー。例によって私は最後に起きて何も手伝いをせぬまま、美味しく頂いた。

食後隣りの畑のオバアが取り立てのデッカイ「アロエベラ」と、名前の分からない葉っぱを「食べ〜さぁ」と独特の優しいアクセントの言葉で差し入れてくれた。多分昼のおかずに出てくるだろう?

本日のパパイヤ情報

庭のパパイヤ2個が熟れてきました。多分明日の朝食に出てくるだろう!

パ-ントゥ祭り

国の重要無形文化財の「パ-ントゥ祭り」を見に行って来た。

全身真っ黒な泥に覆われた3匹のパントゥが村のサトウキビ畑から現れると、みんなが逃げ惑う!そして捕まったら体中泥まみれにされるが、縁起良いらしい。

カメラマンや子どもたちは、なるべく近づきたいし、怖いしで?逃げ回りなが近づくと言う、なんとも不思議で楽しい祭りだった。

私も深追いし過ぎて泥まみれの子どもに、見事にクッキリと手形をつけられ、すれ違う人々の「勇気あるな」と言う言葉を何度となく聞かされて、猛烈な臭いはするが、何となく鼻が高い感じだ!


子供達も盛りあがっています

パーントゥがいやに静かに表れました

とたんに暴れだし、カメラマンも大変!

必死でカメラに納めました

私の背中にちょっと誇らしい泥の手形!

村で見つけた数少ない瓦屋根
2007年11月13日(火)


あだんの実

朝日を見に行く食

起きがけに島田さんに誘われ、太陽を見に海に行ってくる。

山がない宮古島では、地平線がきれいに見えて、地球が丸いのがよく分かった。

私が持っているのが「熟れたアダンの実」食べれるが、美味くないそうだ。




どんぐり工房の子供達

今日の出来事

昼過ぎの飛行機で、島田さんが陶芸を教えている「岡山のドングリ工房」の生徒一行を迎えに行き、宮古島博物館で宮古島の歴史のお勉強、そして三線のライブを聞き、少し三線を弾くお勉強!


どんぐり工房の子供達と三線のライブに!


宮古島市博物館で樹屋さんで見つけた馬のくつわ発見!


くさ〜〜い パーントゥ

今日の出来事

夜は昨日行った、パ-ントゥにもう一度ドングリ工房のみんなと行ったが、果たして私も泥を少し付けられるし、施設の職員はカメラに泥をぶっつけられるし、子どもの一人は抱きつかれてしまい、凄いことになったが、とても縁起の良いものらしく、感謝するしか無い!

駐車場に戻ると3匹の悪魔の1匹が乱入したらしく、ほとんどの車が泥まみれになっていたのには驚いた。どこから現れるかどっちに走り出すか分からない奇祭!子供達だけでなく、大人も年寄りも観光客も、村中が興奮してパ-ントゥを楽しんだ。


村人達は、あちこちで酒盛りで盛りあがっている

酒、酒、酒、、、、

どろんこの人いっぱい!

駐車場の車もやられてました!
2007年11月14日(水)

グランドゴルフ

写真は我々が泊まっている庭にパパイヤが生っている家です。今日は昼までのんびりパソコンで、この前の同級会のスライドショーを編集して、午後 岡山のドングリ工房と地元アダン福祉作業所との交流グランドゴルフの応援に行ってきた。

彼ら一行はその後シーサー作りに行き、我々は買い物をして帰りのんびり、のんびりしてま〜す。

2007年11月15日(木)

島田展の準備!

朝から夜の10時まで、述べ12人がそれぞれの持ち場を必死にこなして、明日のオープンが無事出来そうです。

今日も宮古島は夏日で、半袖のシャツで汗をかいてしまったほどだ!皆さんの所ではどうだったでしょうか!


飾り付け用のさとうきび到着
2007年11月16日(金)

んみゃあち・みやこ展

いよいよオープンです。さすがに田舎なのか?島田さんが有名なのか、新聞にテレビ取材にと大変な反響です。

丁度お客さんの切れ目にテレビ取材がきたので、我々がサクラで映ってしまいました。宮古テレビが見られる人がおりましたら、是非とも見てください。そして録画して頂けたら有りがたいです?

「そんなこと出来るもんか」と言う声が聞こえてきそうだが、ごもっともで、今住んでる家にテレビはあるのに見れません。それはケーブルテレビ局だからです!

この前行ったパ-ントゥ祭りも最前列のテレビカメラの前でパ-ントゥの出て来るのを待っていたので、帰ってからニュースに出てないか探したが、NHKでなく宮古テレビだったらしく、いっぱいパ-ントゥのニュースは流れたのに、我々の顔は画面に出てこなくて残念でありました。

今日は二回もテレビカメラの前ではしゃいでしまった!

砂山ビーチ

昼からお客さんも来ないので、夫婦でドライブに島の西の方に来ている。

前に来た時は砂山ビーチには行かなったので、今回行ってみたが、なんとサラサラした真っ白な砂浜の美しいこと、若者はもちろんシュノーケリングで、コバルトブルーの海を楽しんでいる。

暑い太陽が「海に入っちまえ」と誘惑するが、そこはぐっとガマンする。


砂山ビーチ サラサラした真っ白な砂浜

砂山ビーチ コバルトブルーの海
大浦のさとうきび畑

刈り取り間際のさとうきび

さとうきびに穂が出たら刈り取り時期だそうです
西平安名崎(にしへんなざき)

おいしい「島バナナ」がいっぱい

西平安名崎の風車

こんな矢印が!

分かったような、分からないような距離感です

西平安名崎

西平安名崎
池間大橋

西平安名崎から池間大橋を望む

池間大橋

池間大橋

透明なすばらしく美しい海です

池間灯台

西平安名崎の風車が夕日に美しい!
島尻のマングローブ林


立派な遊歩道が整備されてました

マングローブ林

マングローブ林

マングローブ林で見つけたアダンの実
2007年11月17日(土)

宮古の産業まつり

島田展の会場で、少し展示物の手直しをして、近くの公園で祭りをしてるらしいので、抜け出して行ってきた。

テントがずらーっと並び、沖縄らしい産物が沢山あった。でもこの暑さはなんなのだ!まるで真夏並みの暑さだ!


さとうきびを絞っています

絞られたさとうきび

さとうきびの汁を気長に煮詰めています

煮詰められ、もうすぐ黒砂糖の出来上がりです

テントがずらーっと並び、 盛況でした

展示会の会場にて

宮古少年少女合唱団の子供達が練習前の、時間待ちに絵を見に来て、急きょ合唱を聞かせてくれることになり「君をのせて」と言う曲を聞かせてくれました。

薄暗い会場で子供達の歌声が美しく響き、島田さんはじめスタッフ一同感激の時間を過ごしました。


日本最南端のファミマ

帰りがけに見つけた夕暮れの太陽

アツシ君!

島に集まる若者の一人に、カレー屋さんの開業を目ざすアツシ君がいて(島田さんの友達)今夜、島田邸で彼の作ったカレーの試食会をする事になった。

その後は趣味のタイコ(アフリカの)を海岸で聞かせてくれるそうで、メッチャ楽しみなのだ!

アフリカの太鼓、皮を張ってます

海辺の演奏会

真っ暗な海辺で、太鼓を聞きました。

佳境に入り、即興の歌も入りました。ほんとうに夢のような世界に浸っていたとき、突然「ほたる」がそれも1匹、柔らかい光の線を描いて、演奏会に参加してきました。

感激の一夜でした。

2007年11月18日(日)


ドングリ工房の子供達の作品販売

大退屈

何ひとつ出番はなく、退屈×2です!

5時になったら展示物を素早く片付けなければならないが、それまでは寝たふりをしてます。

2007年11月19日(月)

本日のパハイヤ情報

庭のパハイヤは取っても取っても、次々黄色く色づき、南国の恵みを感じてます。

そういえばアツシ君が海岸でタイコを叩いてくれた時も、どこからか現れたホタルがタイコの周りをしばらく飛んでいたし、夜は蚊取り線香は絶対の必需品だし、蟻は巣作りの真っ最中です。

テレビでは内地は寒波が来てるとのニュースが流れているが、今日は少し涼しいが、ここ宮古島はまだ半袖で過ごせる気温だ。

2007年11月20日(火)


ウイウスムトゥの拝所

ウイピャームトゥの祭場

散歩がてら、山の遺跡に行ってみる。今は使ってないようだが、一人で行くには不気味な所だったが、勇気を出して行ってきた。

道端の花の写真を撮りながら行くと、見事のブーゲンビレアを咲かせている家を見つけて、話をしたが、そのご主人の博学なこと、もちろん話の切れ目もありませんでした。

朝飯前プチの散歩のつもりが2時間も経ってましたぁ〜!


サバニは元来松を使った刳舟(くりふね)だったといわれる。それが杉材に変り、現在は板舟を経てプラスチックへと変った。

「ブーゲンビレア」の種類は豊富です

ハイビスカス

垣根や街路樹にハイビスカスが多いです
2007年11月21日(水)

宮古最後の日

空港に出かける前に少し時間があるので、ビーチで彼女とタイコを叩いているはずの、アツシ君に会いに行く。

彼らはまだロープを締めている最中で、2人でたたく事が出来ないが、出来上がった方の一つのタイコを2人で軽やかに、別れのリズムを叩いてくれた。

その曲を聞きながらボロの軽四で出発したのだが、窓から聞こえる彼らのタイコの音色が心に響き、この旅一番の瞬間だったかも!

関空へ!

関空に着いたら半分くらいの人がコートを着ているので驚いている。

真っ暗な田舎の島から、でっかいクリスマスツリーのあるキラキラの関空の明るさに、私はりっぱな田舎者になっている!

トップページへ   旅行記トップへ