ヨロヨロ旅行記 西日本 棚田の旅 2010年5月30日(日)〜6月12日(土)

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●1日目 5月30日(日) ヨロヨロ旅が始まった!

田舎からヨロ旅に出発

いこら茶屋のテーブル上

シゲ爺の暮らす田舎より、四国、九州の もっと田舎の棚田の旅に、これから出発です♪

旅の一番目の寄り道は、田辺市の「いこら茶屋」です。個性的で楽しいマスターと話し込んでクッキーのお土産をもらって2時前に出発!


ここから渋滞がはじまった

明石海峡大橋が見える淡路島のSA(モデルさんは知らない人)

どうも政治に振り回され、最近のシゲ爺は高速道好になってしまったようだ(笑) 今日も田辺から乗ったが(高速利用はモチ土日、祭日料金の時オンリー!) 湯浅の手前で渋滞に捕まった! 抜けるのには無常にも80分と掲示板に書いている(泣)  このメールをしている間、ずっとトンネルの中でヨロヨロ号は止まったままだ。 普段は止まる事の出来ない本線上で、しばし休憩と洒落ますか(笑)

いこら茶屋でもらったクッキーの美味いこと! 走りながら一枚食べたが 美味さでほっぺが足元に落ちそうになったので、運転中は危ないので残りの一枚はキープして、淡路島のSAで味わいました(笑)  やはり和歌山回りのコースは遠い。新宮方面から大阪の先に行くには169号線がオススメですね(笑)


自分でつくる讃岐うどん

予想通り、香川県に入って初めてのSAに止まると「セルフのさぬきうどん」があった! メン好きシゲ爺は もちろん大盛に手を伸ばして自分でシャカシャカして食す。腰があるのが「さぬきうどん」 とばかりにサッとゆがいたが、もう少しシャカシャカを長くした方が良かったみたい(笑)

●2日目 5月31日(月) 高知県 土佐町の棚田にて!

マンホールのコレクションも面白いかも!

土佐芝刈り唄発祥の地

朝6時から約2時間、山をはさんで2つの谷を走り回って写真を撮りまくった 先月下見してたのに、昨夜真っ暗になって着いた時、一番良いとにらんだポイントがみつからず、山のあっちとこっちを往復して探し回ったよ〜(笑)

そして朝! 曇っている(泣)  こればかりはどうしょうもないが、水の張られた棚田は想像以上に素晴らしく、興奮して走り回ったと言う訳です(笑) 今 棚田の一番外れの一番高い場所でコーヒー(もちろんインスタント)を飲みながら、たかが田んぼなのに何故そんなに興奮するの? と自問中

途中の家畜小屋ではやはり「口てい疫」の予防の為に小屋の入り口には石灰がまいていて、道路が白くなってるので「近くに牛小屋があるな」とすぐ分かる!


土佐町の棚田

土佐町の棚田

狂ったように田んぼの あっちに行ったり、こっちに来たりシゲ爺一人で遊んでいる。人生の師匠「元屋敷さん」にそうメールしたら「それは医者も治せない熱中症という病気」だそうです(笑)

撮影ポイントを探して30キロ近く農道を走り回ったから、ここはいかに広い棚田であるか想像して貰えると思います。そしてこんなに素晴らしい棚田が「日本の棚田百選」に何故申請しなかったのか? もし申請していたらシゲ爺 推薦の「日本の素晴しい棚田百選」の5本指に入るのは間違いないのになぁー!

今まさに田植えのピークでシゲ爺の期待に百パーセント答えてくれた! こんなに一生懸命農道を走り回っていて楽しいのは、やはり熱中症という病気かな(爆)


土佐町の棚田

土佐町の棚田

土佐町の棚田

石垣が美しい吾北村の農家

吾北村の棚田

吾北村の農家

吾北村の棚田(機械ではなく手植えをしていた)

吾北村の休校の碑に引きつけられる

吾北村の雰囲気のある休校中の小学校

道路でみつけたユキノシタの群生

お茶が美しいので撮ってみたが・・・

道路でみつけたユキノシタの群生

愛媛県「泉谷の棚田」

愛媛県「泉谷の棚田」
先月 嫁と来たときとは、同じコースを反対に走ったが、矢張りカーナビは狭い国道を行けと言うので、無視して広い国道を行ったが、カーナビのやつ遠回りの狭い道を教えたのが分かったのか? 恥ずかしがっていた(笑)

途中雨が降り諦めていたが、泉谷棚田に着いて見ると薄日がさしているではないか ひょっとしたら夕日が撮れるかも?

この棚田で特筆すべきは手前の白い田んぼで、シートにタネを植えつけたもので、余分な草も生えないし今後 画期的な農業に成るかも知れない


シャクナゲが沢山植えられている

愛媛県「泉谷の棚田」の水車(中は休憩所になっている)

何とも寒い!外に出るとガタガタ震えがくるほど寒い!


少しだが照りの撮影を経験

ここの米が今まで食べた米の中で一番美味い!

プロは凄い! 夕方になって現れたプロカメラマン「東城氏」は まるで念力でもあるのか、完璧ではないが夕日が一瞬顔を出したではないか。

シゲ爺のようなヘッポコカメラマンにはお似合いの田んぼの照り具合で、色々カメラアングルやら場所の探し方や何時がシャッターチャンスなのかを教えて貰えるオマケ付きで、今日 泉谷棚田に来たことが意義深いこととなった!

プロは機材からして恐ろしい金額になるが、シゲ爺など記念写真ばかり撮って者からしたら景色を切り取る芸術的センスなど真似のしようもない技術です(泣)

アングルなど教えてもらった結果は今後も含め少しは成果が出たと思う! 多分今までで一番良い棚田の写真が撮れた! そんな予感がしている


急な斜面は何をするにも大変な労力がいる

あざみ

「元気な地域づくり交付金」(おもろい補助金もあるもんだ)など総事業費4千2百万以上かけて、ここの棚田を観光を含め元気な村作りの拠点にしようとしているようだ。

今朝から ただボヤートしているシゲだが、スケッチする人、写真を撮る人、ただ眺めて帰る人の車が4台ほど来たから、その効果は多少あるのだろう。だが売店も何も無いのだから、お金は一円も ここには落ちないからどうしたもんやら?

自分の農地を解放(オーナー制度も無論ある)してるだけではなく、都会の人に来てもらうために県道からずっと2.5キロの町道の草を綺麗に刈っているのも勿論この棚田の5軒の農家がボランテアでずっとやっているので、これはもう大変を通り越している。

3日もかけてフウフウ言いながら、家の回りの草刈りをしているシゲ爺にとって、想像しただけで事件です(笑) それに急な棚田は草刈り場の宝庫で、田んぼの面積の倍ほどの斜面があるのではないだろうか。こうしてノンビリしているシゲ爺とは違い、今も草刈り機のエンジンの音は止まる事がない!


この一角は石積みになっている

一瞬の照りに興奮

朝 素晴らしい晴天だったので、今日の夕日に賭けてみようと、居座っているが昼前からドンドン雲が厚くなってしまった!果たしてシゲ爺の賭けはどうなりますか?

昨日会ったプロカメラマンの東城さんから「良い写真を撮りたいなら辛抱して待つ」と教わったので、せっかちなシゲ爺は待ってま〜す(笑)


水車小屋とシゲ爺の車

一部の残照に胸はおどる!

退屈しのぎと運動を兼ねて、林道や農道を歩いてきたが、この集落の人々が働き者集団だとよく分かった!

どこもかしこもキレイに草刈りをしてるし、シャクナゲを山の中まで沢山植えてるし、歩きながら恐れ入ってしまった(笑)

白いシートの田んぼは「衣マルチ無農薬栽培」と言う新しい栽培方法で、棚田ではここ泉谷棚田が日本で一番最初に取り入れたそうだが、全国に普及しないのは、やはり高くつくのだろうか?


この一瞬を待っていた

待った! そしてラッキーな一瞬を堪能した!(本当に一瞬で太陽が輝いてくれたのは5分程ではなかったろうかと思う)

今日泉谷棚田で出会った佐藤さんは、シゲ爺と同年代で、リタイア後の趣味をどうしょうかと思っている時に、友達からカメラをやれば、全国の美しい所を巡れるし最高だ!と勧められ、ガッチリハマり、今は毎日が楽しくて仕方ないらしい!

全国津々浦々をカメラをかかえて歩き回り、孫がきても「じいちゃんはこれから出かけるけんね」と 旅に出てしまい家には居ないそうだ(笑)  道具も凄いのを持っていて、とてもシゲ爺と同じ時期にカメラを始めたとは思えない知識と経験だった。

とにかく良い写真を撮るために何日でも待つし何年でも、そこに通うらしい! とんでもない人はいくらでもいて、家でくすぶってる男ども、どや世の中広いやろ! 楽しくなければ人生もったいないやろ!

彼は大満足ではないが、夕日の棚田を撮れてやや満足げだったのに、今夜も泉谷棚田に泊まり明日の夕日に今日よりも良い照りを期待するらしい!

「もう行くの」と言う彼と別れシゲ爺は佐田岬に向かって夜の山道を下る。

そして今 大分の「佐賀関」行きのフェリーの出る、佐田岬の三崎港で11時30分発のフェリーを待っている、0時40分には九州ですよ〜♪

●3日目 6月1日(火) 大分に上陸

関サバで有名な「佐賀関」の朝日を何だか嬉しい写真として皆さんに贈ります♪

現実は厳しかった

せっかく来たので、前回来た時は水が入ってなくあまり良くなかった「両合棚田」に かすかな望みを持って来てみたが、前回よりも放棄田が増えていてガッカリ!

せめてもの良い所を探すとすれば、杉などの木が植林されてないので、荒れてはいるが高い所から見ると、往時の素晴らしい棚田の姿が見てとれる。これから水を入れるであろう田んぼも まだ何枚か有りそうだ。

村の入り口に建つ真新しい「両合棚田」の大きな看板と、ピッカピカの立派なトイレ、それに休憩所まで作った行政の決断力、この村人の高齢化と行政の何ともかみ合わないアンバランスに、シゲ爺 朝から泣けてきたよ!

泣け話をもう一つすると、ここには「余(あまり)温泉」と言う安くて良い温泉があり、朝風呂とシャレる予定だったのに、何と言う不幸だ !今日は定休日だがね(笑)


前回はヘビが出たのでビクビクの撮影だった!

かつての田んぼには こんな不思議な花が咲いていた

天下の名瀑「龍門の滝」左側の流れが滑り台になる。

瑞巌寺磨崖仏(5体が彫られ大分県指定史跡)

知らなかったのはシゲ爺だけだったも分からないが、美しい滝「龍門の滝」に看板をたよりに来てみた。

徒歩30分以内の滝ならなるべく行ってみる事にしてるが、この滝は予想外の良い滝で、夏なら滝滑りが出来る滝として人気らしい! 今はまだそんな酔狂な人はいなかったがね!


瑞巌寺磨崖仏のお堂

瑞巌寺磨崖仏の外観

目的の棚田のある村に入った

枚数は少ない棚田だが、放棄された田んぼは少なかった

天神木場の棚田は、左上 写真のY路を右に曲がって、タイヤが落ちそうな狭い道をうねうね登った、ほとんど突き当たりにあり、前回はほとんどの田んぼに水は入ってなく、放棄田かと思って帰ったので、まだ田植えのしてない田んぼはあるものの、予想してたより遥かに多い棚田を見つけ、諦めずに来てみるもんだと痛感した!


天神木場の棚田(今日は田植えをするそうだ)

そして以前来た時に友達になった「隆さん」が入院していると聞いて、家を訪ねてみると、ちょうど退院したばかりで、ガリガリに痩せてはいたが元気で、病院での面会と言うのでなくて良かった!

昔シゲ爺が撮った写真を額に入れてくれていて、それを見ながら、この頃は元気な顔をしていると笑い飛ばしてたから、少しずつ元気になってくれるだろう。

隆さんと再会を約束して帰る時、手ブラで行ったシゲ爺の手には、ずっしり重い隆さん手作りの棚田米が握らされていた。

山の中の生活をしいて風呂に入れなかったが、ここ東陽町は素晴しい町の温泉があるので、これからゆっくり入らせて頂き、前回と同じように又 今夜も駐車場でホテルを開業させて頂きます。(笑)

東陽町と言えば生姜が名産! 温泉の中にまで生姜が入っていた(笑)  それも乱切りにした生姜が洗面器一杯ほど入った袋が2つも浮かんでいて、生姜大好きのシゲ爺は、思わず その袋を抱きしめ値踏みをしてしまった(笑)

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